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2005年01月18日

女性のデータブック・第4版(井上、江原ほか)

【 書 名 】女性のデータブック・第4版
【 著 者 】井上輝子・江原由美子ほか
【出 版 社】有斐閣
【発 行 年】2005年1月20日
【 価 格 】3200円+税
【 ISBN 】4-641-07678-2
【KeyWords】資料集、統計

【 内 容 】
 Part 1 データ・ファイル
  1 結婚・家族はどう変わったか
  2 性・こころ・からだ
  3 女性と暴力
  4 女性と労働
  5 教育とジェンダー
  6 マスメディアとジェンダー
  7 男女共同参画はどこまで進んだか
  8 女性の政治参加とジェンダー政策

 Part 2 戦後女性史年表(1945−2004)

 Part 3 女性関連主要法令

【コメント】

 女性学・ジェンダー研究関係の定番資料集の最新版。 これ一冊手元にあると、基本的なことはほぼカバーしてくれる。教える側としても、授業の際の配付資料を作成する手がかりになるので、便利な本である。以下、どのあたりが一つ前の第3版と変わったのか、簡単に比べてみたい。
  Part 1、データ・ファイル編では、まず「1 結婚・家族」のところでは、「近代結婚制度の揺らぎ」という項が新しく立てられたのが目につく。第3版では「制度としての結婚」という項があって、そのサブタイトルで「揺らぐ結婚パターン」となっていた。
  「2 性・こころ・からだ」では、生殖技術・性感染症・病気とジェンダーの項目が立てられ、「アルコール依存症」はより広い範囲を含む「アディクション」に変わっている。また、以前この章に含まれていたDV・強姦は、新しく章が立てられた。
 その新しい章が「3 女性と暴力」。DV、児童虐待とジェンダー、セクシュアル・ハラスメント、ポルノグラフィと暴力などからなる。
 「4 女性と労働」の章はかなり項目が整理された。セクシュアル・ハラスメントが3に移ったことも関係している。
 「5 教育とジェンダー」ではキャンパス・セクハラ、アカハラの項目が立てられ、もう一件、「共学・別学」という項目ができた。ただ「共学・別学」については、内容は充実しているとは言いがたい。別学高校の割合、お茶女・奈良女両女子大の受験理由、両大学の将来像、この3つだけである。問題をうまくとらえ切れていない。
 「6 マスメディアとジェンダー」は以前は「マスメディアと女性」だったもの。男性中心主義の表現に変動の兆しがあるか?とか、とんでもなく古いデータ(1980年ころのもの)だった、テレビニュースでのアナウンサーの原稿読み上げ時間性別比較で、データのアップデートがされているのがありがたい。
 第3版で章が独立して立てられていた性役割に関しては、「7 男女共同参画はどこまで進んだか」の中の一項目におさめられることになった。また第3版で労働のところにあった家事、同じく第3版で「社会的活動の場で」の章にふくまれていたようなことがらもここにおさめられている。
 また、政治・政策に関わる「8 女性の政治参加とジェンダー政策」という章が新しく作られている。国際的な状況から、国内のいくつかの政策(育児支援等)についての現状がまとめられている。
 Part 2の年表は、2004年まで延長された。Part 3の女性関連主要法令は新しく追加されたものである。条約から国内法規まで、主なものをカバーしている。

投稿者 june : 2005年01月18日 11:25