
良妻賢母の誕生
【 書 名 】良妻賢母の誕生
【 著 者 】清水 孝
【出 版 社】筑摩書房(ちくま新書)
【発 行 年】1995年7月20日
【 価 格 】680円
【 ISBN 】4-480-05639-4
【KeyWords】家族制度、女性史、大正デモクラシー
【 内 容 】(目次)
序章 女神誕生
第一章 民法第七百三十三条の周辺
[1] 二十ヶ年の“婦夫” ――奇妙な契約書――
[2] 義理堅い挨拶 ――薄命な教授――
[3] 心は闇にあらねども ――禁止された涙――
第二章 何の余力ありてか
[1] 与へぬも大事 ――福本日南の挫折――
[2] 男の骨休め ――産まされる女たち――
[3] 鬼の戸惑い ――結核と離婚――
第三章 超人への期待
[1] 私は嘘をつきました ――「修身」不要論――
[2] 沢庵の尻尾 ――女性教師の悩み――
[3] 「恋はやさし」かったか? ――泥を塗った人たち――
[4] 七夕の夜は悲しい ――無視された殉職――
第四章 近代社会への助走
[1] 幾つかのデッサン ――ある廃嫡事件――
[2] 「婦人は禽獣に近く‥‥」 ――白粉と鍋墨――
[3] 「下男如き者に‥‥」 ――隠された意識――
第五章 美風への幻想
[1] 信心の御利益 ――嫁か姑か――
[2] 笛吹と放火 ――腑甲斐ない男たち――
[3] 悪女からの変身 ――ある夜の惨劇――
[4] 貞女物語 ――生きながらの過去帳――
終章 地下水脈の行方
【コメント】
筆者には他に、『裁かれる大正の女たち』(中公新書)という著書もあります。
ジャーナリスト、放送局勤務を経て、退職後に、主に大正期の女性史の研究を行
なっている人です。元ジャーナリストらしく、さまざまな新聞・雑誌などの中か
らできるだけ「生」の声を拾い上げて、一つの歴史像を描き出していこうという
手法を取っています。
「良妻賢母」思想のとらえかた、評価などでは若干異論もありますが、上に述
べたような手法で庶民の生活意識を描こうとしている点で、一読に値する本でし
ょう。新書ですので気軽に買えますし、読むのも苦になりません。
(1995/07/23)
This page written by TAKAHASHI, June (june.takahashi@nifty.ne.jp)